管理人の動物に対するこだわり

チョロは動物が大好きなので、
動物を扱った作品もよく鑑賞する。

しかし、その分動物へのこだわりが強いので、
動物ものを見るに当たっては図鑑やWikipedia、
ドキュメンタリーなどを参照するようにしている。
実在する動物の生態を無視したり、
自分達を棚に上げて食性で善悪を決めつけた設定の作品を見ても、
それは虚無でしかないとすら思っている。
特にオオカミは未だにおとぎ話の影響で
怖くて悪い動物として描かれやすいと思う。
悪いのはオオカミの住処を奪って迫害した人間なのにねぇ?

たとえば、『あらしのよるに』は
捕食者のオオカミと非捕食者のヤギの友情を描いた作品で、
2005年に映画化された際にも泣ける話として紹介されているのを見ると思う。
こういった本来は困難な組み合わせの交流を描いた作品は多いけど、
この作品の場合は全体を通してメイを助けたガブ=善
それ以外のオオカミ=全て悪という設定に基づいた展開が、
実際のオオカミを知っていると感動より違和感が勝ってしまう。

この作品のオオカミの顔が実物よりも悪者顔で怖すぎるのは、
善意に取ればヤギから見たオオカミの顔だけど、
ガブの群れに老婆狼以外のメスが1匹も見当たらないのは不自然すぎる。
その上、オオカミがヤギを見て食欲が湧く様を性欲のように描いていて、
男はオオカミという言葉を思い出させる。
また、実際のオオカミは「家族や仲間の絆を大切にする」
「群れに馴染めなくても出て行けばそれ以上はとやかく咎めない」、
「無用な争いを避ける」優しい動物なのに、
この作品のオオカミはたかだか1匹のヤギを助けただけで
オオカミの掟とやらに従って追跡して処刑しようとするという、
狭量で冷酷な種族として描かれていて、
実際のオオカミの良さが全く感じられない。
脚本家(原作者)は実際のオオカミの生態を知らず、
おとぎ話の先入観のままオオカミを描いたとしか思えなかった。
この映画が好きな方には本当に申し訳ないけど、
こういう見方もあると言うことで……

実際のオオカミは非情なヤクザ集団ではなく、
『狼王ロボ』でも描かれているように怪我をした仲間を助けたり、
群れで協力して子育てする愛情深い動物
身勝手な理由で虐待や育児放棄することもないし、
むしろ捨てられた人間の子供を育てたエピソードもあるので、
人間よりも優しい動物と言っても良いと思う。
感情表現も豊かで、撫でられればこれだけ気持ちよさを表現する。


動物へのこだわりが強い、動物好きの一人としては、
しっかりモデルの良さを生かした話を見たいところだね。
スポンサーサイト



2 Comments

ツキカゲ

R・チョロさん、こんばんは。こちらの記事、読ませて頂きましたが全く仰る通りですね。

私は図鑑以外に、シートン動物記の「狼王ロボ」で狼が好きになったのですが、それ以外で正の狼のイメージで描いているキャラで知ってるのは、お返事にもあった
「"とんでもスキルで異世界放浪メシ"のフェル」
「"ポケットモンスター"のルガルガン」の他に

「"ポケットモンスター"のザシアン、ザマゼンタ」
「サッカーチーム"セレッソ大阪"のマスコットキャラのロビー」で、数える位しかいないのが残念です。

昔「あらしのよるに」の原作者について調べた事があって、作者のきむらゆういちは「元々狼が好きで、狼は自分の本能に従って生きていて男性的なイメージがあるのが魅力」「"あらしのよるに"のガブは紳士的なチンピラ、それ以外の狼はヤクザみたいに描いてる」と言ってたのが驚きでした。(まず「紳士的なチンピラ」という意味が分からない)

又、原作の挿絵を担当した、あべ弘士は旭山動物園の元職員で、狼の飼育をしてましたが「狼を間近で見ていた割には、気持ち悪い絵を描く人だなぁ」と感じました。

私もこの2人は、狼をおとぎ話(悪者で登場する)のイメージで描いてると思います。メイを見たガブの「友達なのに美味しそう」「こんなの・・・我慢できねぇ」という心の声は、完全に「男は狼(性欲)」という表現ですし、実際の狼はオスとメスが協力して生きる動物なので「狼は男性的な動物」というのもおかしいですね。

他に狼が怖くて悪い動物として描かれている作品としては
・Eテレ放送「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」のウルフまんじゅう
=「ウルフまんじゅう」には狼の力が入っていて、食べると狼の様に怒りっぽくなり、凶暴になる。劇中で主役の紅子は「狼は人間よりも悪い動物だから、いない方が良い」と言っている。

・TV東京「イニミニマニモ内放送"しゅつどう!パジャマスク"」の、おおかみ団=主役のパジャマスクの敵キャラで、夜に迷惑行為をする3人組。必ず予告状として狼の足跡を付ける。

があり、いずれも子供番組です。この狼達は、いわゆる「満月で変身する狼男(人狼)」がモデルなのでしょうが、どうせなら「正義のヒーローになる狼人間」にして欲しかったです。

やはり、狼のイメージを悪くする要因ですし、ポケモンのルガルガンには「真夜中の姿」という、狼人間をモチーフにしたタイプがあるからです。ゲームやアニメでは「真夜中の姿のルガルガンも、大事なパートナー」という描写なので、子供向けではポケモンだけが「モデルとなる生き物の良さを生かしてキャラを作っている」貴重な作品だと思いました。

後、狼が主役の「ビースターズ」という作品は「主役のレゴシがウサギのハルに恋をする」という展開で、作者の板垣巴留は「"あらしのよるに"を意識して描いている」と言っており「狼が肉を食べる事を性欲の様に描いてます。
アニメ化されましたが、OP映像のレゴシは「赤頭巾の狼」「狼は怪物の様な凶暴性を持っている」の様に描かれていて、凄く嫌でした。又「シシ組」という、ライオンのヤクザ集団が登場する為、その辺りも「あらしのよるに」に似ていると感じました。

「狼が登場する」と聞いて期待して観るのですが、結局「毎回狼が怖くて悪い動物(又は性欲の塊)として描くから嫌だ」の一言で、ガッカリしています。

「とんでもスキル」「ポケモン」「狼王ロボ」以外に、狼を正のイメージで描いてる作品が少ないので、尚更「狼は怖くて悪い動物」と感じる人が増えそうなのが嫌ですね。

現実では「スーパーモンスターウルフ」という害獣駆除を目的とした狼型ロボットが作られている(北海道の会社が生産)ので、もっと多くの人に狼の良さが伝わって欲しいです。

※狼が悪役で登場する作品については、色々不満が出てコメントが長くなってしまうので本当に申し訳ありません。😫🙇

追記:「さよならティラノ」のお返事を読んで、アニアキングダムでナレーションが「ティラノサウルスは1頭で狩りをする生き物」と説明していた事を思い出しました。図鑑でもティラノサウルスは群れで狩りをする絵が描いてあるので、そこは正しく説明して欲しいですね。





  • 2024/03/31 (Sun) 02:13
  • REPLY
R・チョロ

R・チョロ

Re: タイトルなし

『狼王ロボ』は実際のオオカミの生態を忠実に綴った名作です。
ザシアン・ザマゼンタはガラル地方を救った英雄で、
ロビーも「知性と俊敏性、団結力の象徴」と言い、
実際のオオカミを意識して描かれたキャラクターと言えますね。

しかし、「オオカミが好き」なきむらゆういち氏、
旭山動物園の元職員のあべ弘士氏が
何故オオカミを野蛮で悪印象な動物として描くのか疑問ですよね。
「紳士的なチンピラ」というのも確かに分かりにくいです。
「男は狼」「オオカミの食欲=性欲」という描写も
メスのオオカミもいると言う当然の事実を無視していますよね。

『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』のウルフまんじゅう回は私も拝見しましたが、
オオカミを悪いイメージで描いていた他に
いじめを軽く扱った内容がいただけませんでしたね……
それなのに紅子は「しっぺがえしメンコ」の回では復讐を肯定していましたし、
それなら「ウルフまんじゅう」の話は不要だったのでは?と思います。

『しゅつどう!パジャマスク』は
夜の間に活動するヒーローであるため、
夜行性の動物をモチーフにしているそうですが、
そこでオオカミが悪役のモチーフに選ばれたのが残念ですね。
凶暴でペットにも不向きなアライグマ等でも良いような気がします。

反面、ルガルガンは狼人間がモチーフでも
大切なパートナーとして描いているので素晴らしいです。
アニメでも最近まよなかの姿の物が善役で登場しましたしね。
子供向けのオオカミキャラでは
『おかあさんといっしょ』の「ガラピコぷ~」のムームーもありますが、
こちらも善役として描いてはいても、
犬のイメージに寄りすぎていてオオカミとしての魅力は薄かったです。
『ポンキッキ』ではかつて「アップルポップ」という
オオカミ一家の日常を描いた人形劇があったそうですが、
こちらは視聴が難しくて観られてないです……
キャラクターデザインも鳥山明さんなので、
そのうちサブスク配信されてほしいものです。
https://web.archive.org/web/20190803211554/https://lineblog.me/ai_orikasa/archives/13181100.html

『BEASTARS』に関してはYOASOBIのファンの知人も絶賛していましたが、
動物を扱った作品で『あらしのよるに』のような設定であるにも関わらず、
その視点での意見が少ない点が疑問に思っていました。
私自身はまだほとんど観られていませんが、
オオカミへの悪印象や食性差別が目につくのであれば高評価はしないと思います。

知恵袋によると、むしろ現代の欧米の方がオオカミを生態系の要として高評価しており、
野生のオオカミに馴染みのない日本人の方がオオカミ=悪の固定概念が強いようです。
スーパーモンスターウルフの活躍や、正のオオカミキャラがもっと増えて、
オオカミ=悪の風潮が払拭されてほしいですね。