オタスケマンを視聴して

タイムパトロール隊オタスケマン
本当に最初から最後まで楽しめるアニメだった。
確かにワンパターンだけどそれを感じさせない工夫がいくつもあるし、
一つ一つの話の完成度がとても高く、好感の持てるキャラも複数いる。
主人公のヒカルとナナは一部の話を除けば
特に不快感は感じなかった(はっきり好きと言える訳でもないけど)し、
東南長官やトンマノマントも面白かった。
特に好感が持てたのは後述のゲキガスキー
でもオタスケマンの変身シーンはあれで本当に良かったのかな?
ヤッターマンと違って後にほぼ流れなくなったのは
ヒカルがパンツ一丁になるのが原因だったように思える。
後期OPからもなくなった訳だし・・・

特に良かったところを纏めると、

敵と味方が同じ組織に属していると言う設定
ヒカル達とアターシャ達は変身後の時は張り合っていても隊員の時は結構仲良し。
そんな一口で二味美味しい設定は後の「イタダキマン」にもその片鱗がある。

素晴らしいキャラデザとBGM
これはタイムボカンシリーズ全般に共通することだね。
オタスケマンのデザインはシリーズでもトップクラスに好き。
BGMもEDは二つとも面白いし、OPに至ってはシリーズで一番お気に入り。

個性豊かなメカ達
オタスケメカはAIはないけど皆表情豊かで可愛くて良かった。
六体ではキンタだけやたら優遇されていた
(救援メカを呼ばずに勝利した回の存在、最後に出動したメカであることなど)感があるけど。
アンドロメダマ号も下手したらサンデー号以上の格好良さを誇るデザインだったし、
実際に戦闘するメカの装甲や戦闘方法もバリエーション豊かなものだった。

可愛いコックピットメカ達
オタスケマンで初登場したのはオーケストラメカ、オハヤシ星人、
占いママさん、ソーダチョウ、ドージョ、お笑いカラス、ウソカワウソなどだね。
特に演奏した後指揮者が様々な格好で振り向くオーケストラメカが大好き。
過去作から登場しているメカもおだてブタがいつの間に結婚して
子供や孫が出来たりするのが面白かった。

豊富な視聴者投稿要素
ネットのない当時におまけ教室やオハヤシ星人の吹き替えなどで
積極的にファンとコミュニケーションを図っていたのも好印象。

悪役のゲキガスキー
女性(それも○女子寄りの)を狙っているのが見え見えだと思いつつ私は彼が大好き。
一見非の付け所がない完璧キャラであるものの、
真面目で礼儀正しく、謙虚な性格なので全く嫌味を感じない。
顔に見合わず大ボケをかますことも多いし、
終盤ではシリアスな悪役としての側面も見せた。
私的に彼は決して顔だけのキャラではないと思う。
一つ残念なのは、担当声優が本職ではないため演技力に難があったこと。
普段はともかく、終盤のシリアスモードではかなり気になった。

一方で人を選ぶと思われる点は、

頻出する女ボス(アターシャ)のサービスシーン
これもタイムボカンシリーズ全般に共通することだけど、
良くも悪くも規制が緩かった当時ならではと言った感じだね。
ゲキガスキーが裸になったこともあるけど、
ギャグ漫画デフォルメと言う全然嬉しくない仕様だったし。

初期のセコビッチのゲキガスキーへの態度
何も悪いことをしていないゲキガスキーを執拗に虐めているようで、
ゲキガスキーが可哀想でならなかった。
徐々に改善されていったとは言え、セコビッチは上述に比べ
味方を見捨てるような言動が多々あったためどうにも好きになれない。

ヒカルとナナがラブラブ
私はそんなに気にならなかったけど、
ヒカルとナナのイチャつきが目につくと言う意見をネット上で多く見かけたので一応。
でも言われてみれば確かにくどかったかも・・・
タイムボカンの丹平ちゃんと淳子ちゃんぐらいが良い。

と言う程度で、致命的な欠陥の類は私には見当たらなかった。
とにかくオタスケマンは最初から最後まで手抜かりがなく、
万人に受けるであろう古き良きアニメ
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2 Comments

シシキバ

ゲキガスキー=トンマノマントって結びつけるとやばい回結構あるからあの設定は後付けだな おそらく...

  • 2023/01/06 (Fri) 19:46
  • REPLY
R・チョロ

R・チョロ

Re: タイトルなし

既に記事にもしましたが、
『小説タイムボカン』オタスケマン編の
トンマノマントの目的は輪をかけていました……
当初からテレポーテーションを使っていたり、
重要な役割にする予定自体は元々あったんでしょうね。