『ガッチャマンF』は惜しかった……

前回の宣言から大分遅れてしまったけど、
初代とIIでやったように『ガッチャマンF』に関しても総評を投稿しよう。

このガッチャマンにはいろいろ思うところがあるもので、
悪く言うところが多いけどこちらもあくまで
個人の感想であることを念頭に置いていただけると🙇
またネタバレが含まれることにも注意。

良い

*14話のサタンフォーヘン市壊滅までは
ほぼノンストップでストーリーが進むため飽きづらく、
掴みは良いと思われる。

*ぽつぽつと作画やコンテが頑張っている回がある。
良い回は無印のクオリティさえ超える

悪い

*『II』に引き続き一部を除いてアニメーションに難があり
必然的に脚本の面白さに大きく左右される。
面白かったらいいけど、つまらなかったら救いようがない

*後半の設定の粗、行き当たりばったり、場違いなBGM

総評

最初は回ごとの良し悪しはあれど、
世間での評判以上に楽しいと思っていた。
地続きのエピソードが続くため続きが楽しみで飽きが来ず、
7話や8話は単発回として見ても秀作。
ギャラクターサイドに首領のエゴボスラーだけでなく、
頭脳派のケンペラーと行動派のメカンドルを配置したことで、
隊長のキャラ薄すぎ問題の解消と同時に
敵サイドも濃い人間関係が描けるようになったのも良かった。
主題歌も明るく元気で好きだった
(副主題歌は子供っぽすぎてあまり好みではない😅)。

しかし、後半はシリーズ構成の酷さや
単発回としてもつまらない回が目につくようになり、
悪い意味で昭和シリーズ最終作に相応しい作品になってしまったと思う。

特にキャラの扱いが悪く、
ロクな掘り下げもないまま退場させられたり
雑な伏線張りに振り回されるキャラ達が可哀相になった。
初代でも健が荒れていた時期があるけど、
これは唯一の肉親を失ったからだと言う納得の行く理由付けがあった。
同じタツノコの謀反劇でも、
デメタン』では何話もかけて丁寧に伏線を張っていた。
しかし本作の場合は、それまで何の兆候もなかったにも関わらず、
エゴボスラーが突然癇癪を起こしケンペラーが突然謀反を起こす。
ケンペラーとメカンドルの反りが合わないと言う描写はあったので、
メカンドルがエゴボスラー側についたのは納得できるけど、
エゴボスラーとケンペラーでは全くその兆候はなかったはず。
私はこれを見た瞬間、このアニメの先行きが不安になった
ハイパーシュートによるダメージの蓄積で健が一時危篤だったのに、
小康になるや否や大したことのない敵にまで乱用され、
その結果ウルトラハイパーシュートの重みも感じられなかったのも酷かった。
話数も少なめなのでストーリーの起伏自体は『F』が最も高いけど、
ここまで劣悪なシリーズ構成になるくらいなら
縦軸を進ませる回はもちろん、
単発回も安定していた初代の方がよっぽど良かった。
『F』は単発回としても歴代最悪クラスにつまらない回があるし。
また、BGMも雰囲気を壊すような気抜けする曲が多いのもいただけない。

新首領のエゴボスラーも、
「雌雄同体設定との決別」
「先代首領を崇拝・総裁は軽蔑」
「悲しき過去持ち」
と言った基本的な設定は良かったけれど、
今一つキャラとしてのインパクトに欠けていたのは否めない。
扱いも前述通りストーリーの都合に振り回されがちで、
謎も十分に解明しきれておらず、
結末もカッツェやゲルサドラほど印象的ではなかったので、
他の作品の悪役と並ぶほどの好感を持つには至らなかった。

素材は良いのに調理法がまずかった作品と言うのがしっくりくる。
いくら基本設定や声優が良くても、
シリーズ構成がぞんざいだと
ここまで評価が下がるいい例だと思う。
もっとシリーズ構成の役職が厳密な
80年代半ば以降に製作されていたら、
ガッチャマン随一の評価になっていたかもしれない。
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